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しまんと市

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~暮らす人、暮らしの風景~

移住は苦労も多いと思いますが、

自分の目標に向かって、決してあきらめないで。

川村裕子さん

四万十市在住・中村くらしを見直す会 代表

暮らす人インタビュー02

市街地から少し外れ、近くの学校や保育園からは子供たちの元気な声が聞こえてくる。

そんな住宅地の一角に『中村くらしを見直す会 organic KURASHI』というお店があります。

 

民家を改装し、ハーブや草花の植木鉢に囲まれた店舗からは手作りの温かさが感じられ、

地元の有機農家直送の新鮮野菜や厳選された自然食品、環境に配慮した洗剤、石鹸などが並んでいます。

 

田舎暮らしを志す移住者の中には、食の安全や環境に関心の高い方も多くいらっしゃいます。

必然的に、そんな移住者達の情報交換の場にもなっている大切なお店『KURASHI』。

 

そのオーナーであり、設立から20年以上も経つ「中村くらしを見直す会」の代表でもある

川村裕子さんにお話を伺いました。

 

“まさに「日々の暮らしを見直さなくては」、という想い

―「中村くらしを見直す会」はどんなきっかけで始められたのですか?

今思えばバブル経済がこれから始まろうという時代でした。

日本中が大量生産や大量消費の風潮にあるなかで、

 

農薬による健康の被害や、アトピー性皮膚炎と食との関係が言われ始めたのもこの頃でした。

このままじゃいけないんじゃないか、日々の暮らしを見直さなくては・・・

という気持ちが高まっていました。

この地域だけでなくって全国でも同時に沸きあがっていたように思います。

 

はじめは共同購入の会として、会員を集めて運営をしていましたが、

その後(2003年)、今のようなショップのかたちになりました。

“福島の子供たちに、地元の有機野菜を

―「くらし」のホームページを拝見しましたが、様々な取り組みもされてますね。

いろいろやり過ぎて、なんにも実になってないんだけど・・・(笑)

はじめは小中学校の紫外線対策のこととか、レジ袋の有料化、「養生塾」(中医学の勉強会)や

最近では震災以降、福島の子供たちに四万十市の有機農産物を届ける活動をしています。

(※様々な取り組みに関して沢山のお話を頂きました。主なものを以下にまとめさせて頂きます。

「中村くらしを見直す会」これまでの様々な活動

 

・高知県初の「スーパーレジ袋有料化」を行政・事業者に働きかけ、これを実現。

 

・「環境にやさしい農業のための研究会」を発足、

現在では四万十市の学校給食の米100%(完全米飯)と野菜の30%が

市内産無農薬・減農薬農作物で賄われており、近隣保育園への野菜・調味料の納入も行う。


・市の天然記念物指定からの解除・伐採の危機にあった

樹齢約400年の「奥御前の大杉」を守るため「杜(もり)を育てる会」を発足させ、

大杉の保存を実現。

 

・オーガニック野外レストランの開催(一条神社境内)。

 

・伝統食料理体験・薬膳料理体験の会を開催。

 

・キャンドルナイトの実施。

                      

“やるべきことをやろう!”

―こうした様々な活動の原動力となるものはなんでしょうか?
 

母が亡くなったことが影響しているかもしれません。

母の死に接して、「自分のやるべきことを生きている内にやっていかなくてはならない」と強く思いました。

 

この信念は、お店に来て下さる移住者のみんなにも言えることかもしれませんね。

 

“定住の秘訣=経験と繫がり”

―では、あらためて移住の方へのメッセージをお願いします。

移住してきて色々と苦労も多いと思うけれど、自分の中のやりたい事や自分の核をはっきりさせること。

そして、自分の中心にあるもの(目標)に少しでも近づくよう決して諦めない事。

 

必要であれば様々な仕事を経験する。こちらでは安定した就職はなかなか望めません。

いろいろ試して、たくさん経験を積み、人に頼らず、何でも自分で探しながら

人との繋がりをどんどん作っていくことが大切だと思います。

中村くらしを見直す会 『organic KURASHI』

〒787-0023
 高知県四万十市中村東町2-2-5

 0880-35-3889(FAX兼)

 

営業日:10:00~18:00 ※金曜日は、19:00まで

定休日:日曜・祝日

 

無農薬、無化学肥料、食品添加物なし、遺伝子組み換えなしの食品、

無添加(界面活性剤なし)の洗剤、100%リサイクルのトイレットペーパーなど

 

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